去年のアメリカ・中間選挙で初当選した後、経歴詐称が相次いで発覚したサントス下院議員が、詐欺などの罪で起訴されました。

野党・共和党のサントス議員は去年11月に下院議員に当選しましたが、出身大学や大手金融企業での勤務歴など、公表していた経歴のほとんどが嘘だったことが明らかになった上、選挙資金をめぐる疑惑も浮上し、当選直後から捜査が続けられていました。

検察当局は9日、支持者から集めた選挙活動費を私的に流用したなどとして、サントス議員を詐欺やマネーロンダリングなど13の罪で起訴し、サントス議員は10日、ニューヨーク州の当局に出頭しました。

アメリカメディアによりますと、その後の罪状認否でサントス議員は無罪を主張したということです。

共和党・サントス下院議員「（起訴の）実態は魔女狩りだ」「私は自分の無実を証明する」

サントス議員が所属する野党・共和党の一部の議員からは辞職を求める声が出ているものの、党の指導部は裁判の結果を見極めてから判断する構えを見せています。

※写真：サントス議員のツイッターより