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iPad商標権主張の中国会社、米でも提訴

2012年2月25日 14:56

 中国で多機能端末「iPad(アイパッド)」の商標権を主張し、販売差し止め訴訟を起こしている中国のメーカーのグループ会社が、アメリカの裁判所にも「アップル」を提訴していたことが明らかになった。

 訴えを起こしたのは、中国のIT機器メーカー「唯冠科技」の台湾のグループ会社など。訴状などによると、アップルは09年、商標権を買い取るための別会社を立ち上げ、アイパッドの商標権を唯冠側から約450万円で買い取った。唯冠側は、取引が行われた際、アップルが名前を隠して商標権を安く買い取ったと主張、買い取りの目的を説明しなかったことは不正行為に当たるとして、損害賠償や名称の使用を差し止めるよう求めている。

 アップル側は今のところ、コメントを出していない。

 唯冠側は17日、カリフォルニア州の裁判所に提訴しており、アイパッドの商標問題をめぐる訴訟合戦はさらにエスカレートしている。