北朝鮮が来月に打ち上げることを予告した人工衛星は、沖縄上空を通過する可能性があることが明らかになった。一方、韓国政府は１９日、緊急の担当閣僚会議を開き、「衛星の打ち上げは弾道ミサイル技術を使うもので、核兵器の長距離運搬手段を開発する重大な挑発だ」と結論付けた。

　韓国政府当局者によると、人工衛星を積んだロケットの１段目が韓国西部・辺山半島の西１４０キロの海上に落下し、２段目がフィリピンの東１９０キロの海上に落下する見込みだという。国際機関への北朝鮮の事前通知に基づく情報だとしている。このルートだと、沖縄県など南西諸島の上空を通過する可能性がある。

　一方、韓国政府は１９日、緊急に外交・安保の担当閣僚会議を開き、「衛星の打ち上げは弾道ミサイル技術を使うもので、核兵器の長距離運搬手段を開発する重大な挑発だ」と結論付けた。来週、韓国・ソウルで開かれる「核セキュリティーサミット」で、日本やアメリカ、中国などの首脳と今後の対応を協議するとしている。