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安保理 シリア停戦監視団の派遣を採択

2012年4月22日 1:04

 反政府デモへの武力弾圧が続くシリアをめぐり、国連の安全保障理事会は21日、300人規模の停戦監視団を派遣する決議を採択した。

 シリアでは、12日に停戦期限を迎えた後、国連の監視団の先遣隊が現地に入っているが、現在もアサド政権による軍事行動が続いているという。潘基文事務総長の要請を受けた安保理は、300人規模の停戦監視団を派遣するための決議案を取りまとめ、21日、全会一致で採択した。決議では、政権側に対して市街地からの撤退や暴力の停止を求めた上で、停戦監視団に協力することを求めている。

 しかし、反体制派によると、政権側の攻撃によって20日だけで10人以上の犠牲者が出るなど武力弾圧は激しさを増しており、監視団の派遣の時期についてメドは立っていない。