安保理、イエメンの反体制派非難の議長声明
混乱が拡大する中東・イエメンについて、国連の安全保障理事会は22日、緊急会合を開き、政権の掌握を宣言したイスラム教シーア派系の反体制派を非難する議長声明を全会一致で採択した。
イエメンでは先月、シーア派系の反体制派武装勢力が首都・サヌアを掌握したが、ハディ大統領が南部の都市・アデンに逃れて徹底的に抵抗する意向を表明するなど混乱が拡大し、内戦に陥る懸念が指摘されている。AP通信によると、反体制派は22日、南部の都市・タイズを制圧し、抵抗する住民たちと衝突、1人が死亡した。
混乱の拡大を受け、国連安保理は22日緊急の会合を開き、ハディ大統領の正当性を支持するとした上で、全ての当事者が解決に向けて話しあうよう促す議長声明を全会一致で採択した。