米とトルコ、シリア反体制派に“訓練協力”
シリアでの過激派組織「イスラム国」の壊滅作戦に関連し、アメリカとトルコが19日、シリアの穏健な反体制派に対する訓練を協力して行うとする合意文書に署名した。
アメリカはこれまで、シリアにある「イスラム国」の拠点を掃討するために不可欠だとする地上部隊の育成に向け、穏健な反体制派の訓練で協力するようトルコに求めてきた。
19日に署名された文書では、トルコが訓練場所と装備を提供することが盛り込まれ、アメリカ軍による訓練は来月にも始まる見通し。
アメリカは今回の合意の目的は「イスラム国」の打倒に重点が置かれているとの立場。一方で、トルコは隣国シリアのアサド政権の打倒を重視していて、アメリカ国務省も訓練を受けた反体制派が提供された武器を使ってアサド政権と戦うことを容認している。