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仏大統領選、サルコジ氏とオランド氏決選へ

2012年4月23日 7:54

 フランス大統領選挙は22日、1回目の投票が行われ、与党・国民運動連合のサルコジ大統領(57)と野党・社会党のオランド候補の上位2人による決選投票が行われることが確実となった。

 国営「フランスTV」の得票予測によると、日本時間23日午前6時現在、オランド氏は28.4%でトップに立ち、再選を目指すサルコジ氏は25.5%で続いている。2候補とも単独で過半数を得るのは難しく、5月6日に2候補による決選投票が行われることが確実となったが、サルコジ氏には厳しい戦いとなっている。

 サルコジ氏「私はもう一度、市民と話し合い、公約について説明します。私を信じてください。全力を尽くします」

 オランド氏「この結果は(サルコジ政権の)5年間への初の制裁であり、サルコジ氏を否定するものです。皆さんのおかげで『変革』が始まります。サルコジ政権の5年間で分断されたフランスを一つにまとめる大統領になりたい」

 最新の世論調査では、2候補の決選投票となった場合、オランド氏が10ポイント以上リードしていて、17年ぶりの政権交代の可能性が高まっている。しかし、3位のルペン候補が約20%の支持を集めたことで、決選投票はこの票の行方がカギを握るとみられる。