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チュニジア大統領選は21日に決選投票へ

2014年12月9日 0:51

 中東の民主化運動「アラブの春」以降、民主化のプロセスを進めてきた北アフリカ・チュニジアの大統領選挙は、先月の投票で過半数を獲得する候補が出なかったことから、年内に決選投票が行われることになった。

 先月23日に行われた大統領選挙では、世俗派政党の党首・セブシ候補が全体の約39%、暫定大統領・マルズーキ候補が全体の約33%の票を獲得した。いずれの候補も過半数に届かなかったことから、今月21日にセブシ候補とマルズーキ候補による決選投票が行われることが決まった。

 チュニジアでは、2011年に起きた中東各国の民主化運動「アラブの春」で独裁政権が崩壊。その後、新憲法の制定や議会選挙の実施などの民主化プロセスが、中東では例外的に進んでいて、今回の大統領選挙は民主化の「総仕上げ」と位置付けられている。