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G20サミットが閉幕

2012年6月20日 11:20

 メキシコ・ロスカボスで開かれていたG20サミット(=主要20か国・地域首脳会議)は19日、ヨーロッパの信用不安の拡大を防ぐために「ユーロ圏各国は全ての必要な措置を取る」との文言を盛り込んだ首脳宣言を採択して閉幕した。

 首脳宣言はまず、ユーロ圏に信用不安の拡大を防ぐ自助努力を強く求めている。「ユーロ圏各国は全ての必要な措置を取る」とした上で、G20はユーロ圏の行動を完全に支持すると強調している。これは、ユーロ圏各国が域内の銀行に対する統一した監督制度や破綻処理制度など、金融システムを安定させる仕組みを早急に構築するよう促すもの。

 一方で、景気の減速をきっかけに各国が保護主義に陥らないよう協調し、世界経済の減速を防ぐため財政的に余力がある国は経済状況が悪化した場合に財政出動を準備するとしている。

 今後は、この首脳宣言を各国の利害を乗り越えて、いかに着実に実行に移せるかが大きな焦点となる。