シリアでの戦闘激化を受けて活動を一時停止している国連の停戦監視団のムード団長は１９日、安全が確保されれば、監視活動の再開を目指したいとの考えを示した。

　ムード団長は１９日、アメリカ・ニューヨークの国連本部で開かれた安全保障理事会の非公式会合で、シリア情勢について報告し、一時停止している監視活動について、現時点では撤収する考えのないことを説明した。

　シリアでは、アサド政権と反体制派による戦闘が激化している他、国連の監視団に対する襲撃事件も起きていて、監視団は１６日、活動の一時停止を発表している。報告を受け、安保理は活動再開に向け、監視団の安全を確保するよう、政権側と反体制派に対して働きかけを強めていくとしている。