反体制派勢力が政権掌握と宣言 イエメン
中東・イエメンで6日、反体制派勢力が議会を強制的に解散させ、政権を掌握すると宣言した。
イエメンではイスラム教シーア派系・ザイード派の勢力が首都・サヌアで実効支配を強め、先月には大統領宮殿や国営テレビ局などを制圧していた。こうした中、ロイター通信によると、6日、ザイード派勢力は議会を強制的に解散させ、政権を掌握すると一方的に宣言。新たな統治機構をつくると主張したという。
こうした動きに対し、反対するデモが起きている他、7日には共和国宮殿の外で爆弾が爆発し、ケガ人も出ている。
イエメンはフランスの新聞社銃撃事件で犯行声明を出した国際テロ組織「アルカイダ」系の「アラビア半島のアルカイダ」の拠点にもなっていて、政情不安によって、こうした組織の動きがより活発化することも懸念される。