イギリス・ロンドンでは、今月に開幕するオリンピックの準備が着々と進んでいる。道路に専用レーンを設置する工事が始まった他、メダルの準備も整った。

　観光名所でもあるロンドン塔に２日、大会で選手たちに手渡される金メダルが運び込まれた。各競技の表彰式までこの場所で保管するためで、この日までに全てのメダルが納められた。

　また、懸念される市内の混雑への対策も進んでいる。渋滞対策として、期間中は関係者しか通れないオリンピックレーンが設置された。専用レーンは大会関係者がスムーズに通行できるよう、各競技会場と市中心部などをつなぐ主要路線に設置される。市の交通局は、期間中の一日当たりの観光客数が最大で普段より１００万人多くなると予想していて、道路や地下鉄の混雑緩和が大会運営のカギを握る。

　開催決定から７年がたち、期待と不安が入り交じる中、今月にはいよいよオリンピック本番を迎える。