×

10邦人死亡 アルジェ市民から哀悼の声

2013年1月25日 9:17

 人質事件の発生から9日目を迎えたアルジェリアの首都・アルジェは、普段の市民生活に戻っている。事件で10人が犠牲となった日本人に対して、市民からは哀悼の言葉が聞かれた。現地から、富田徹記者が報告。

 今回の事件で、日本人の犠牲者は、これまでにわかっている各国の犠牲者の中で最多の10人。市民からは、遠く日本を離れ、アルジェリアの資源開発のために働いていた日本人たちの死を悼む声が聞かれた。

 市民「非常に悲しいことです。彼らの冥福を祈りたい」

 一方で、軍による強硬策に対しては擁護する声も聞かれた。

 市民「施設を長時間包囲したが、状況が変わらなかった。私たちが聞いた限りでは、攻撃するしかなかった」

 現地のメディアでも日本政府の対応などが大きく報じられているが、国営メディアなどは、軍事作戦を礼賛する記事がほとんどで、多数の犠牲者を出した強硬策の是非を問う声はほとんど出ていない。政権とイスラム過激派が死闘を繰り広げてきたアルジェリアの現実の姿が垣間見えるようだ。

一緒に見られているニュース