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隕石落下で約1200人ケガ ロシア

2013年2月16日 8:19

 15日朝、ロシア・ウラル地方に隕石(いんせき)が落下した。落下の衝撃で窓ガラスが壊れるなどし、これまでに約1200人のケガ人が出ている。

 ロシア非常事態省は15日午前9時23分(日本時間15日午後0時23分頃)、ウラル地方・チェリャビンスク近郊に隕石が落下したと発表した。落下した地域はチェリャビンスク州など4州と隣国・カザフスタンに及んでいるという。

 地元メディアは、白く光る物体が上空を横切る様子を目撃したり、大きな爆発音を聞いたりして住民がパニックになったと伝えている。また、落下する際の衝撃で、学校など多くの建物でガラス窓が割れるなど被害が出て、多数のケガ人が出ている。

 被害が最も集中しているチェリャビンスクでは、ロシア最大の亜鉛工場の屋根や壁の一部が崩れた他、361の学校と幼稚園や約3000棟のアパートで窓ガラスが割れるなどの被害が出ている。

 チェリャビンスクでは子供を含む655人がケガをしたという。ロシア内務省は一帯のケガ人は計約1200人と発表した。

 また、チェリャビンスクの西70キロにある湖で直径8メートルの落下の痕跡が発見された他、破片が見つかったという。インターファクス通信によると、チェリャビンスク州内での被害は約30億円に上るという。