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日本歓迎、中国反発~米「領海基線」見解

2013年5月8日 0:34

 中国が尖閣諸島を自国の領土として扱おうと、独自に「領海基線」を設定したことに対し、アメリカ政府は6日、国際法上、不適切との認識を示した。日本はこれを歓迎、中国は強く反発している。

 アメリカの国防総省は6日、中国の軍事力に関する年次報告書を公表。この中で、中国が尖閣諸島の周辺海域に「領海基線」を独自に設定し、領有権を主張していることについて、「国際法に合致しない」もので不適切だという認識を示した。

 これに対し、菅官房長官は7日午後の記者会見で「アメリカの主張は歓迎したい」と反応した。

 一方、中国外務省の報道官は7日、「アメリカは中国と日本の領土紛争で『特定の立場をとらない』と言ってきたが、言行を一致させることを望む」と述べて正当性を主張し、アメリカを批判した。さらに、「米中の信頼関係に役立つことを数多くしてほしいし、この問題で誤ったシグナルは発しないよう求める」とアメリカの動きをけん制した。