反政府デモが続くトルコのエルドアン首相は１４日朝にかけ、デモ隊の代表者らと会談し、デモの発端となった公園の再開発計画について「裁判所の判断が出たら従う」と述べ、柔軟な姿勢を示した。

　反政府デモの発端となったイスタンブールの公園の再開発計画については、住民らが中止を求めて裁判所に提訴している。これまでデモに強硬姿勢を示していたエルドアン首相は、１４日朝まで続いたデモ隊との会談で「中止を命じる裁判所の判断が出たら従う」と述べ、柔軟な姿勢を示した。これは、会談に同席した与党幹部が明らかにしたもの。

　エルドアン首相は会談で改めてデモ隊の解散を求めたが、デモ隊側は「１４日中にも対応を決めたい」と応じたという。