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報道圧力発言 与党幹部らから批判続出

2015年7月2日 16:36
報道圧力発言 与党幹部らから批判続出

 自民党の議員が「マスコミをこらしめる」などと発言したことをめぐり、与党の幹部などから批判が相次いだ。

 公明党の漆原中央幹事会会長「民主主義の基本的な原理ですから。表現の自由、報道の自由は。それをないがしろにする発言がなされているのは、非常に残念に思います。そういう発言、そういう対応が内閣の体力を奪うことになりかねません。従って(自民党は)もう一度、初心に戻るべきだと思います」

 漆原中央幹事会会長はこのように指摘すると共に、安保関連法案の審議をめぐり、「国民の信頼が一番大事だ。その信頼を損ねるような行動がなされたのは残念に思っている」と述べた。

 さらに自民党の派閥の会合でも批判が相次いだ。

 伊吹元衆議院議長「自分たちの気に入らないなら、それをやっつけてやるんだという気持ちを権力を持つ者が、お互いに持ってしまうととんでもないことが起こる」

 伊吹元衆議院議長は「権力を持っている者は、一般の人に許されていることでも、やってはいけないことがある」と述べ、与党の国会議員やマスメディアは抑制的に行動しなければならないと主張した。

 麻生財務相「発言することによって、法案審議遅れたら何も意味がない」

 麻生財務相は「安保関連法案は、この国会でやらねばならない一番大事な法案だ」と指摘し、その点を踏まえて物事にあたるよう求めた。