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「ムスリム同胞団」幹部に逮捕状 エジプト

2013年7月11日 8:10

 軍のクーデターでモルシ政権が崩壊したエジプトで10日、検察当局が、軍を批判して抗議行動を続けるイスラム組織「ムスリム同胞団」幹部らの逮捕状を取った。

 ムスリム同胞団は大統領を解任されたモルシ氏の出身組織で、軍に抗議するデモ隊の中核をなしている。地元メディアによると、検察当局は10日、デモを扇動した疑いで幹部10人の逮捕状を取った。逮捕状が出た幹部は、強まる圧力にも強気の構えを崩していない。

 ムスリム同胞団・ベルタギ幹部「軍のクーデターの下で行われた全ての決定は無効だ。国民は民主主義を失うことを認めず、自由を手にするまで戦うだろう」

 ムスリム同胞団を中心としたデモ隊の結束力は強く、日中、一切の飲食ができない断食月の間も座り込みを続けている。ただ、50人以上の犠牲者を出した8日の衝突以降、派手な抗議行動は控えている。

 暫定政権からの入閣要請も断り対決姿勢を続けているが、暫定政権の組閣作業が進み、モルシ政権後の政治プロセスが具体化していく中、手詰まり感も見え始めている。