稼働が中断している開城工業団地の操業再開に向け、韓国は２９日、「最後の協議」を北朝鮮に提案した。韓国側は、協議がまとまらない場合、今後の協議打ち切りも辞さない構えを示しており、最後通牒（つうちょう）を突きつけた形。

　韓国統一省は２９日、北朝鮮に対し、「開城工業団地をめぐる協議を提案した」と発表した。

　「北朝鮮側が開城工業団地と南北関係正常化のために正しい選択をするよう、もう一度促します」－統一省は、協議の日程や場所は指定せず、早期に回答するよう求めている。

　韓国側は、北朝鮮が開城工業団地の操業を再び一方的に中断しないよう、再発防止を求めている。柳吉在統一相は２８日、北朝鮮がこれに応じない場合、「重大な決断を下す」と表明し、今後の協議打ち切りも辞さない構えを示している。