“核なき世界”実現を~米・ルース駐日大使
アメリカのルース駐日大使が8日、退任を前にNNNのインタビューに応じた。
ルース駐日大使は2009年に就任し、約4年の任期を終え、来週、アメリカに帰国する。インタビューの中でルース駐日大使は、5日に沖縄県宜野座村で起きたアメリカ軍のヘリコプター墜落事故について、再発防止に全力を挙げる考えを強調した。
ルース駐日大使「アメリカ軍は安全性の確保において、どんな小さな不備も許さない。日本側と協力し、何が起きたのかを徹底的に明らかにし、二度と同じことを起こさないため、あらゆる手段を講じる」
その上で、沖縄などで根強い反発がある新型輸送機「MV22オスプレイ」の追加配備については、「軍の機材を最新鋭にすることは、日本と周辺地域の防衛のため必要不可欠だ」と理解を求めた。
また、任期中に印象的だった出来事として、アメリカ大使として初めて出席した広島・平和記念式典と長崎・平和祈念式典を挙げた。ルース大使は、今年も広島での式典に出席、9日、長崎で行われる式典にも出席する。
「オバマ大統領が掲げる“核なき世界”に向け、進んでいかなくてはなりません。私が広島・平和記念式典、長崎・平和祈念式典に出席することで、“核なき世界”実現の一助となればと思います」-ルース駐日大使はこう述べた上で、「オバマ大統領も『任期中に広島・長崎を訪問できれば光栄だ』と話している」と明かした。
また、次期駐日大使に指名されているキャロライン・ケネディ氏については、「弁護士、そして作家として素晴らしい経歴の持ち主だ」と評価した上で、「彼女が大使になるのに日本ほどふさわしい国はない」と述べた。