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“化学兵器使用”国連安保理が強い懸念示す

2013年8月22日 12:22

 内戦が続くシリアで、21日にアサド政権側が化学兵器を使用し、多数の死傷者が出たと反体制派が主張していることを受けて、国連の安全保障理事会が21日に緊急会合を開き、強い懸念を示した。

 シリアの反体制派組織は首都・ダマスカス近郊で21日朝、アサド政権が化学兵器を使った攻撃を行い、1300人以上が死亡したと主張した。また、ロイター通信によると、反体制派の人権監視団体は「494人が死亡した」としている。一方、アサド政権側は「政府や軍が化学兵器を使用したことは全くない」と強く否定している。

 これを受けて、国連安保理は21日、緊急会合を開いた。各国は強い懸念を示した上で、化学兵器の使用はいかなる状況でも国際法に反するという認識で一致した。

 現在、シリア入りしている国連の調査団は、今回の現場でも調査を行えるようシリア政府に要請しており、アサド政権がこれを認めるかが注目される。