台風３０号で１１００万人が被災したフィリピンでは支援活動が本格化し、壊滅的な被害を受けたレイテ島には日本の緊急医療チームが到着した。現地に滞在する日本人約１００人と連絡が取れておらず、日本政府は安否の確認を急いでいる。

　レイテ島の最大都市・タクロバンの空港では壁が崩れ、雨が吹き込む空港ターミナルの建物に住民が肩を寄せ合い、疲れた表情で雨をしのいでいた。空港の外には軍の輸送機で首都・マニラへの避難を希望する住民が殺到し、長い列を作っていた。

　フィリピン政府は、タクロバンに午後１０時から午前６時まで夜間外出禁止令を出した。商店への略奪が相次いでいるためだという。こうした中、日本の緊急医療チームが現地に到着した。日本政府によると、いまだ１０３人の日本人と連絡が取れていないということで、安否確認を急いでいる。