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“温室効果ガス”下方修正、英政府が非難

2013年11月16日 0:59

 日本が温室効果ガスの削減目標を大幅に下方修正したことについて、イギリス政府は15日、「深く失望させるものだ」と非難した。

 日本政府は15日、地球温暖化対策推進本部で、2020年度の温室効果ガスの削減目標について、原発の再稼働が見込めないとして「2005年度と比べ3.8%減」とすることを決めた。民主党政権当時の国際公約より、大幅な下方修正となる。

 これについて、イギリスのエドワード・デイビーエネルギー気候変動相は声明を発表し、「排出目標を著しく下方修正したことは深く失望させるものだ」「気候変動に立ち向かうという、G8(=主要8か国)首脳会議でも再確認された政治的公約に反する」と非難した。声明では、以前の公約が福島第一原発の事故前に決められたことに理解を示しつつも、「今回の方針転換は大きな後退だ」として再検討を強く求めている。