ロシア“報復”攻撃でG7緊急首脳会議へ ゼレンスキー大統領「朝のラッシュアワーにわざと空爆…典型的なテロリストの戦術だ」
ロシアが10日、クリミア半島の橋で起きた爆発への報復として、ウクライナ全土を攻撃しました。これを受けG7(=主要7か国)は11日にオンラインで緊急首脳会議を開き、対応を協議することにしています。
ロシア軍は10日、首都キーウ中心部や西部のリビウなどウクライナの8つの州をミサイルで攻撃しました。ウクライナ非常事態庁によりますと、14人が死亡し、97人がケガをしたということです。
今回の攻撃についてプーチン大統領は、クリミア橋の爆発への報復であるとした上で、さらなる攻撃も示唆してウクライナをけん制しました。
ロシア プーチン大統領「我々の領土に対するテロ攻撃を遂行しようとする試みが継続する場合、その脅威のレベルに匹敵する規模で厳しく報復する」
一方、ゼレンスキー大統領は、ミサイルが着弾したキーウ中心部の現場を訪れ、ロシアによる攻撃はテロ攻撃だと非難しました。
ゼレンスキー大統領「ロシア軍は朝のラッシュアワーにわざとこのような空爆を行った。これは典型的なテロリストの戦術だ」
アメリカのバイデン大統領も声明で「これらの攻撃は我々の関与をさらに強めるだけだ」とした上で、ロシアについて「同盟国などとともに侵略行為に代償を科す」と非難しました。
また、バイデン大統領はゼレンスキー大統領と電話会談し、ウクライナが自衛に必要な防空システムなど軍事支援を行うと伝えました。
G7(=主要7か国)の首脳は今回の攻撃を受け、11日にオンライン形式で緊急首脳会議を開く予定で、この場にゼレンスキー大統領も参加することになっています。