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国連「4州併合は無効」採択目指し緊急特別会合 ロシア大使“議事妨害”も

2022年10月11日 12:21
国連「4州併合は無効」採択目指し緊急特別会合 ロシア大使“議事妨害”も

ロシアがウクライナの4つの州を併合したことについて、国連総会は10日、併合は無効だとする決議の採択を目指し緊急特別会合を開きました。

ウクライナ・キスリツァ国連大使「いま国連は信頼を回復するか、あるいは失うかの転換点を迎えている」

国連総会の緊急特別会合の冒頭、ウクライナのキスリツァ国連大使は、このように述べた上で、決議案への賛成を呼びかけました。

決議案では、「ロシアによる違法な併合は国際法の下では何の効力もない」と明記した上で、加盟国に対し併合を認めないよう求めています。

これに対し、ロシアのネベンジャ大使は、併合の正当性を改めて主張した上で、決議案の採決を無記名で行うことや各国の演説を経ずに採決にうつることなど、議事妨害ともとれる要求を繰り返しました。

いずれの要求も否決されると、ロシアの代表団は会合の最中に議場を後にしました。

採決は今週半ばにも行われる見込みで、国際社会の総意としての意味を持つ「総会決議」に何か国が賛成するかが焦点です。