国連総会・緊急特別会合始まる 一方的“4州併合”非難決議の採択目指す 「ロシアによる違法な併合は国際法の下では何の効力もない」と明記
ウクライナで10日、首都キーウを含む複数の都市に対し、ミサイル攻撃があり、ロシアのプーチン大統領は、クリミア橋で起きた爆発に対する報復であることを認めました。こうした中、国連総会の緊急特別会合が始まりました。ロシアがウクライナの4つの州を一方的に併合したことを非難する決議の採択を目指します。
米ニューヨークの国連本部で日本時間の11日午前4時から開かれている緊急特別会合では、60か国以上が演説を行った上で、ロシアによる一方的な併合を非難する決議案の採決が行われます。
ウクライナ キスリツァ国連大使「いま国連は、信頼を回復するか、あるいは失うかの転換点を迎えている」
会合の冒頭、ウクライナのキスリツァ国連大使はこのように述べた上で、決議案への賛成を呼びかけました。
決議案では、「ロシアによる違法な併合は国際法の下では何の効力もない」と明記した上で、加盟国に対し併合を認めないよう求めています。
総会決議に法的拘束力はありませんが、国際社会の総意としての意味を持つため、何か国が賛成するかが焦点となります。