ザポリージャの集合住宅に再び砲撃 ゼレンスキー大統領、ロシアをテロ支援国家に指定するよう改めて訴え
ロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミア半島とロシアをつなぐ橋が爆破され、一部が崩落したことについて、プーチン大統領は9日「ウクライナによるテロ」との認識を示しました。今後、ロシアの報復が懸念され、情勢は緊迫しています。
プーチン大統領「ロシアの重要な民間インフラの破壊を目的にしたテロ行為であることは間違いない。ウクライナの特殊部隊が発案し、実行を決め、命令したものだ」
プーチン大統領はクリミア橋の爆発について調査報告を受け、このように述べました。また、捜査委員会のトップは「容疑者を特定した」としています。一方、ウクライナ側はこれまで関与を認めていません。
イギリス国防省は、クリミア橋を通る鉄道がウクライナ南部を攻撃する際の重要な補給路だったと指摘し、被害が大きければ、ロシア軍の兵力の維持に大きな影響を与える可能性が高いと分析しています。
こうした中、ウクライナ南部のザポリージャで9日、集合住宅などにロシア側からミサイル攻撃がありました。
ロイター通信によりますと、これまで13人が死亡、少なくとも子ども10人を含む89人がケガをしました。
住民「何も悪いことをしていないのに家を失ってしまった」
また、地元の知事は10日にも、ザポリージャ中心部の集合住宅に再び砲撃がありケガ人が出ていると述べました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアはミサイルによるテロを仕掛けている」と非難し、ロシアをテロ支援国家に指定するよう改めて訴えました。