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ウクライナめぐり米露首脳が電話会談

2014年3月2日 13:16

 南部・クリミアなどで緊迫した状態が続くウクライナに対し、ロシアが軍事介入に踏み切る可能性が高まった。事態を受けて、アメリカのオバマ大統領は1日、ロシアのプーチン大統領と電話会談した。

 オバマ大統領は、「ロシアによるウクライナの主権と領土保全への明らかな侵害を深く懸念する」として軍事介入に向けた動きを非難した。そして、こうした状況が続けば、「ロシアの国際社会での立場にマイナスの影響を与える」と、ロシア軍をクリミアの基地に撤収させるよう求めたという。

 そのうえでアメリカは、6月にソチで行われるG8(=主要国首脳会議)の準備会合への参加を見合わせると警告した。

 一方、国連の安全保障理事会は1日も緊急会合を開いた。

 ウクライナ・セルゲイエフ国連大使「ロシアによる行動はウクライナへの侵略行為であり、重大な国際法違反だ」

 またアメリカは、ロシアの軍事介入の動きを非難した上で、国際監視団の派遣を提案したが、ロシアは、ウクライナが正常化するまで軍事介入すると主張した。拒否権を持つロシアが当事者となる安保理で、国際監視団の派遣などについて合意するのは難しい見通し。