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対立表面化か、ウクライナめぐり4者協議

2014年4月18日 0:12

 緊張が続くウクライナ情勢をめぐって、ウクライナ、ロシア、アメリカ、EU(=ヨーロッパ連合)の外相が一堂に会する4者協議が17日、初めて開催された。

 協議は、日本時間17日午後11時現在も行われているが、ロシアメディアによると、現在、ウクライナの代表団だけが席を外して、残りのアメリカ、ロシア、EUで、危機の解決を目指す具体的な文書をつめているという。

 すでに予定されていた時間は過ぎているが、ロシアメディアによると、当初の予定にはなかったアメリカ・ケリー国務長官とロシア・ラブロフ外相の1対1の会談を挟むなどして、協議は続いている。

 17日は、日本時間の午後6時過ぎに4者での協議が始まってから、昼食も同じ部屋でとりながら話し合いを続けていて、ある外相の側近にも話がもれてきていないという。東部の情勢については、ロシア側が直接関与している証拠を示すとウクライナ側が明言していて、対立が表面化し、協議が長引いている可能性がある。

 ウクライナ東部については、ロシアは自治権を拡大して影響力を維持したい考えで、ウクライナ側も地方への権限委譲などには理解を示している。しかし、ウクライナ側は、ロシアと話して決めるものではないとの立場を明確にしていて、主張はかみあっていない。

 前日の会見で、ウクライナのデシツァ外相は、まだ外交で解決する余地は残っていると繰り返し話していた。まさに今、その正念場を迎えている。