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フィリピン、南シナ海で中国漁船をだ捕

2014年5月7日 23:22

 中国とフィリピンなどが領有権を争っている南シナ海の海域で、フィリピン当局が中国の漁船をだ捕し、両国間の緊張が高まっている。

 フィリピン外務省によると、海洋警察は6日、フィリピンのパラワン島沖約100キロ付近で、絶滅危惧種の動物を捕獲していた中国の漁船をだ捕、漁民を逮捕した。

 ロイター通信によると11人が逮捕され、漁船からウミガメ350匹が見つかったという。フィリピン外務省は、「排他的経済水域の主権を守るため」と発表している。

 これに対し中国外務省は7日、会見で「中国は南シナ海で争う余地のない主権を有している」と主張した上で、次のように話した。

 中国・外務省報道官「フィリピン側に合理的な説明を求め、漁船と乗組員の釈放を求めた。我々はいかなる挑発的行為もとらないよう、フィリピン側に改めて警告する」

 中国側は、現場海域にすでに海洋当局の船が到着したと明らかにしていて、中国とフィリピンの間で緊張が高まることが懸念される。