台湾・蔡英文総統「中国との関係は、台湾の民意によって決定されるべき」
総統府提供
今月13日に迫った台湾の総統選挙を前に、蔡英文総統は1日、新年の談話に際し、「中国との関係は、台湾の民意によって決定されるべき」と述べ、中国側をけん制しました。
台湾の蔡英文総統は1日午前、任期中、最後となる新年の談話を発表し、「中国と台湾が平和的に共存する道を共に模索したい」と呼びかけました。
一方、記者からの質問で、今月13日の総統選挙を前に、中国が関税の優遇措置を一部停止したことについて問われ、「経済を政治の道具にすべきでない」と批判しました。
また、中国の習近平国家主席が先月31日に発表した新年の祝辞で、台湾統一への決意を改めて強調したことに対しては、「中国との関係は、台湾の民意によって決定されるべきだ」と述べました。総統選挙を前に、中国による揺さぶりをけん制した形です。