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ウクライナ大統領選、投票結果の中間発表

2014年5月26日 19:41

 今年2月に政権が崩壊し不安定な状態が続いているウクライナでは、大統領選挙の投票が行われ、開票作業が進められている。東部では、親ロシア派の妨害により投票所が開けない事態が相次いだが、投票結果の中間発表が行われた。首都キエフにある中央選挙管理会の会見場から山内康次記者が中継。

 開票率60.89%で実業家のポロシェンコ氏が過半数の53.72%の票を獲得し、決選投票を待たずに当選する見通し。また、ティモシェンコ氏は13.08%、リャシコ氏は8.48%の票を獲得。日本時間の26日未明に勝利宣言したポロシェンコ氏は、「国民はヨーロッパ統合の道を選んだ」と述べて、EU(=ヨーロッパ連合)への加盟を進めることを改めて強調した。

 市民は、自らのチョコレート工場を国内最大の菓子メーカーに育てたポロシェンコ氏の経営手腕に期待しているようだ。

 一方、東部では、親ロシア派による妨害でドネツク州の投票率は15%ほどにとどまった。ポロシェンコ氏は「就任直後に東部を訪れる」と明言しているが、国内の火種が残されたままだ。

 欧米、ロシアは今回の選挙について、どのように受け止めているのか。

 アメリカのオバマ大統領は声明で「東部では選挙妨害があったにもかかわらず数百万人が投票した」と評価し、選挙が正当なものだとして認める考えを示した。

 一方、ロシアは反応をしていないが、プーチン大統領は23日に「選挙後、新しく選ばれた組織と協力する」と述べていて、新たな政権を合法的と認める可能性を示唆している。ポロシェンコ氏も「ロシアは重要な隣国だ」として関係改善を模索する姿勢を示したが、その一方で、クリミアの占領は絶対に認めないとも主張している。

 ポロシェンコ氏はロシアとの関係を「3か月以内に正常化させる」と明言していて、東部の対立を抱える中、ロシアとの関係をどう改善させられるのか、今後のかじ取りが注目される。

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