×

大江氏「頂上見え始めた」TPP実務者協議

2014年7月17日 11:18

 TPP(=環太平洋経済連携協定)を巡り、日米の実務レベルの協議が15日、2日間の日程を終えた。日本の大江首席交渉官代理は「頂上が見え始めた」と一定の前進があったことを明らかにした。

 アメリカ・ワシントンで行われた協議では、農産品の重要5項目の関税を巡る交渉のうち、主に牛肉や豚肉の輸入が急増した場合に行う緊急の輸入制限(=セーフガード)の取り扱いなどを中心に話し合った。大江首席交渉官代理は、依然隔たりは大きいとしながらも、主にセーフガードについて双方が譲歩するのではなく知恵を絞ることで距離を縮める見通しがたったとして、一定の成果があったことを強調した。

 大江首席交渉官代理「霧が晴れてきたので、9合目まではいっていなくても、一時は見えなくなった頂上が見え始めたということはいえる」

 次回の協議は来月4日から2日間、再びワシントンで開かれる予定。