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ウクライナ政府、露関与の“新たな証拠”

2014年7月20日 0:58

 乗客・乗員298人を乗せたマレーシア航空機が17日、ウクライナ東部で墜落したことをめぐり、ウクライナ政府は、墜落にロシアが関与した「新たな証拠だ」とするデータを公開し、非難を強めている。

 ウクライナ政府は記者会見を開き、マレーシア機の撃墜にロシアが関与した証拠だとしていくつもの写真を示した。

 ウクライナの公安当局は、親ロシア派の支配地域からミサイルが発射された後の煙が写ったとする写真や、墜落した日にミサイルシステムがドネツク市内に配置されている様子などの写真を公開。墜落後の18日、午前2時と4時の2回に分けて合計3台の地対空ミサイルのシステムがロシアに向かって戻っていったと説明した。

 公安当局者「ミサイルを撃った者は、ミサイルとともにロシアから来た」

 ウクライナ政府は、ミサイルの発射にはロシアが関与していると非難を強めている。

 一方、ロシアのプーチン大統領は、ドイツのメルケル首相との電話会談で、調査を「国際民間航空機関と関係国が合同で行うべきだ」と述べた。親ロシア派の関与を示す指摘が増えているだけに、協力する姿勢を示す狙いがあるものとみられる。