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組織ぐるみも視野…5人拘束 食肉偽装

2014年7月23日 17:41

 中国・上海の食品加工会社で食肉の使用期限の偽装が疑われている問題に関して、中国・上海の地元警察は23日、食品加工会社の責任者5人を拘束したと発表した。

 上海市公安局は23日、この会社の責任者5人を拘束したことを明らかにした。さらに、上海市当局は、22日までに工場内の倉庫にある160トンの原料と1107トンの加工品を調査した。これまでに、中国のマクドナルドやピザハットなど少なくとも9つの企業がこの会社の製品を使用しており、関係する製品100トンを押収したという。

 地元メディアは、従業員の話として「期限の改ざんが数年前から行われていて、工場の幹部から指示があった」などと報道している。また、今回の調査では、期限表示を偽装したり、不衛生な状態の中で作業したりしていたことなどが確認されたとも報じられている。上海市公安局などの合同捜査チームは、組織ぐるみで品質検査期限の偽装を行っていた疑いも視野に捜査しているとみられる。

 一方、アメリカ・マクドナルドの最高経営責任者は「少しだまされたと感じている」とコメントした。

 「今回の件については少しだまされたと感じている」「事実だと確認されれば消費者の信用を裏切ることになるので、迅速かつ適切に対応する」-ドン・トンプソンCEOは22日、決算発表の電話会見でこのように述べた上で、マクドナルド本社による監査がすり抜けられた可能性を指摘した。