高校生「待機指示繰り返された」韓国船沈没
今年4月に300人以上の死者・行方不明者を出した韓国の旅客船沈没事故は高校生が犠牲者の大半を占めたが、救助された高校生が28日、証人として初めて出廷し、「船内では待機を指示する放送が繰り返された」などと証言した。
救助された高校生6人は28日午前、安山の裁判所にバスで到着した。裁判は非公開の上、生徒の証言は別室で行われ、映像と音声が法廷で流された。女子生徒は、「待機を指示する船内放送が繰り返される中、船室を出ると船員の姿はなく、友人と助け合って脱出した」と、述べた上で、先に脱出した船長らに厳しい処罰を求めた。
旅客船沈没事故の裁判をめぐっては、避難誘導を適切に行わなかったなどとして船長らが殺人の罪に問われていて、事故直後の対応が焦点となっている。