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ガザ地区 攻撃再開で大規模空爆の可能性も

2014年7月29日 11:44

 中東パレスチナ自治区のガザ地区ではイスラム教の断食月「ラマダン」明けの祝日を迎え、一時的に戦闘が沈静化した。しかしその後、攻撃は再開され、依然として停戦への道筋が立っていない。

 イスラエル軍は28日、敵対するイスラム原理主義組織・ハマスがロケット弾を散発的に発射したことを受け、攻撃を再開した。地元メディアによると、イスラエル軍が避難民のキャンプに空爆してパレスチナ人10人が死亡したほか、ガザ地区からの迫撃砲でイスラエル兵4人が死亡するなど、双方に犠牲者が増え続けている。イスラエルのネタニヤフ首相は28日、軍事作戦を継続する姿勢を改めて示した。

 ガザでは現地時間の真夜中を過ぎても照明弾がさかんに打ち上げられていて、イスラエル軍がハマスの地下トンネルの捜索を夜通し行っているものとみられる。また、ガザ地区東部の住民に対し避難を勧告するなど、さらに大規模な空爆が行われる可能性もある。