米議会下院、大統領提訴への決議を採択
アメリカの連邦議会下院は30日、オバマ大統領を職権乱用で裁判所に提訴することを可能にする決議を採択した。実際に議会が提訴に踏み切れば極めて異例の事態。
アメリカ連邦議会は、野党・共和党が下院の多数を占める「ねじれ」状態にあるため、オバマ大統領は議会を通さずに政策を実行できる「大統領令」を次々と発令してきた。
オバマ大統領は「共和党が仕事をしないからだ」としているが、共和党のベイナー下院議長は「職権の乱用だ」としてオバマ大統領を提訴できる決議案を提案、30日の本会議で可決された。共和党は秋の中間選挙に向け、攻勢を強める構え。
一方で、実際に裁判所に提訴したとしても判決までには数年かかるとの見方もあり、オバマ大統領も「私の任期は終わっている」と批判している。