エボラ出血熱 WHOが未承認薬使用認める
西アフリカでの死者が1000人を超えたエボラ出血熱を抑え込むため、WHO(世界保健機関)は、一定の条件の下で未承認の治療薬の使用を認める異例の決定を行った。
WHOの会見(日本時間12日午後9時頃)「現在のエボラ出血熱の流行下では、未承認薬であっても治療と予防に使うのは倫理的に妥当だ」
エボラ出血熱をめぐっては、現在、安全性などが確認され使用が認められた治療薬はないが、アメリカで治療を受けている患者2人への試験的な投与などで効果が確認されたという。WHOは12日、死者が1000人を超えるなど被害の拡大を受け、こうした未承認薬の使用を認める異例の決定を行った。患者に対する事前の説明を行い同意を得ることなどが条件とされている。
一方、リベリアで感染しスペインで治療を受けていた75歳の神父の男性が、12日、マドリード市内の病院で死亡した。アフリカ以外での死者は初めてとなる。