代理母の両親「体外受精した卵子で妊娠」
タイのバンコクで日本人男性が代理出産させたとされる乳幼児が保護された問題で、代理母の両親が12日、NNNの取材に応じ、「体外受精された卵子を受け入れて妊娠した。卵子の提供者は知らされなかった」と述べた。
取材に応じたのは、代理出産に応じて去年8月に男の子を産んだ21歳の代理母の両親。家族の借金返済のためで、仲介業者を通じて日本人男性と代理出産の契約を結んだという。
代理母の母親「『子供を取り戻すことはできない』と(日本語の)契約書に書かれていました」
女性は体外受精した卵子を体内に入れて妊娠した。卵子が誰のものかは知らないという。
代理母の母親「妊娠中、3か月に1回、日本人男性は健康状態をチェックしに来ました。3回会いました。病院での診察の時、男性も病院に来て待っていました」
日本人男性は出産にも立ち会い、子供の父親としての署名をした後、「忙しい」と話し、短時間で立ち去った。両親は出産の4日後に男の子を引き渡し、約95万円を報酬として受け取ったという。両親は「こんなことになるなら代理出産をさせなければ良かった。生まれてきた子供に申し訳ない」と話している。
タイ警察によると、24歳の日本人男性が父親とされる子供は16人に上り、タイ人の代理母は11人が確認されている。タイ警察は代理母からも事情を聞くなどして調べを続けている。