ロシアのトラック“独断”でウクライナ入国
戦闘が続くウクライナ東部に向けてロシアが送った人道支援物資のトラックが22日、国境を越え、ウクライナ側に入った。ロシアは独断で国境を越えたことを認めており、欧米側の反発は必至。
ウクライナ政府によると、ロシアの人道支援物資を積んだトラック34台の車列が日本時間22日午後5時すぎ、ウクライナ東部・ルガンスク州の国境検問所からウクライナ領内に入った。ウクライナ政府は「ロシアが独断で国境を越えた。これまでの合意に反している」と反発している。また、赤十字国際委員会も「安全を確保できないと判断し、赤十字のスタッフは同行していない」と話している。
一方、ロシア外務省は声明を発表し、ウクライナ政府が物資受け入れを先延ばしにする一方で、親ロシア派への攻撃を強めていると批判。「ウクライナとの合意達成は不可能だ。もはや我慢できない」と、独断での国境越えに踏み切ったことを認めた。
ロシアの一方的な行動に欧米などが強く反発するのは確実。