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米大統領選“本命”ヒラリー氏の動き本格化

2014年9月15日 12:33

 2年後のアメリカ大統領選に向け、民主党の大本命とされるヒラリー・クリントン前国務長官の動きが本格化している。14日、前回の選挙で苦杯をなめたアイオワ州を訪れた。

 この日、クリントン夫妻が乗り込んだのは、アイオワ州で行われた民主党の集会。この州で党の予備選挙を制する候補が、大統領選を制すると言われる重要な州だ。

 6年前の大統領選で、民主党の本命・ヒラリー候補は、新人議員だったオバマ候補にアイオワ州でまさかの敗退を喫し、流れはガラリと変わった。「上から目線の選挙戦」と言われたアイオワ州でのつまずきが、最後まで尾を引いた。今回はまだ出馬表明はしていないが、同じ轍(てつ)を踏まないよう、早々と足場固めに入ったわけだ。

 ヒラリー前国務長官「そのこと(大統領選出馬)は検討しています。でも今日はそのために来たのではありません。ステーキを食べに来たのです」

 その言葉どおり、今回は、親しみやすいイメージ作りのため、クリントン夫妻がバーベキューグリルで自ら肉を焼くというシーンを演出した。

 地元紙政治担当のジェイソン・ノーブル記者「アイオワに戻ってくる完璧なイベントです。これは立候補表明に向けた、最初の大きな一歩なのです」

 誰よりも早く本格化するクリントン夫妻の大統領選。年明けにもとみられる出馬表明に向け、その動きはますます加速する。