イギリス北部スコットランドで独立の賛否を問う住民投票が１８日に行われる。賛成・反対がきっ抗する中、投票を翌日に控えた１７日、両陣営は集会などで支持を訴えた。

　賛成・反対の両陣営は１７日、各地で集会を開いたほか、投票先をまだ決めていない人たちを取り込むため、チラシ配りや戸別訪問で支持拡大を図った。最新の世論調査（ＩｐｓｏｓＭＯＲＩ／ＳＴＶＮｅｗｓ）では反対５１％、賛成４９％で接戦となっているが、賛成派が勢いを増しているとの分析も出ている。

　イギリスの分裂が現実味を帯び、先行きの不透明感から地元ではすでに不動産市場が停滞するなどの影響も出ている。

　独立となれば、経済の混乱や、国際社会でのイギリスの発言力の低下も懸念される。投票は日本時間午後３時に始まり、大勢が判明するのは１９日の午後以降になる見通しで、スコットランドの決断に世界が注目している。