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シリアのクルド人“6万人”トルコ側に避難

2014年9月21日 7:50

 トルコ政府は、イラクで今年6月、イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束された49人を救出したと発表した。

 トルコのダウトオール首相によると、人質となっていたトルコ総領事館の総領事や外交官、子供などを含む49人は20日、トルコに到着したという。総領事らは今年6月、イラク北部のモスルで「イスラム国」に拘束された。解放に至った経緯について、エルドアン大統領は「トルコの情報機関が事前に準備していた作戦だ」としている。

 トルコはこれまで、「イスラム国」への攻撃に慎重な姿勢を取っていたが、人質の解放を受けて、今後、方針を転じることがあるのか、注目される。

 一方、「イスラム国」の攻撃を逃れてシリアから避難したクルド人がトルコに殺到し、ロイター通信などによると、その数は、この2日間で6万人に上った。シリアの反体制派組織「シリア人権監視団」によると、「イスラム国」は国境近くにある60以上の村を制圧するなど、攻勢を強めている。