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外国人のイスラム国参加防止 安保理で決議

2014年9月25日 7:17

 アメリカ・ニューヨークで日本時間25日午前、国連安全保障理事会の首脳級会合が開かれ、「イスラム国」などへ外国人が戦闘員として参加するのを防ぐための決議案が採択された。

 日本時間25日午前4時に始まった安保理首脳級会合で、オバマ大統領は多くの外国人がイスラム国の戦闘員になっている現状に危機感を示した。

 オバマ大統領「外国人戦闘員の脅威が増している今こそ、国際社会は団結しなければならない」

 会合には、シリアで行われている空爆を「違法だ」としているロシアも出席したが、外国人戦闘員の参加防止策を各国に求める決議案には異論を唱えず、全会一致で採択された。アメリカは早速、イスラム国に外国人戦闘員を送り込むなどしている11人を、特別国際指名手配テロリストに指定した。

 また、これに先立つ一般討論演説で、オバマ大統領は「イスラム国」は壊滅させねばならないと強く主張、各国にイスラム国に対抗する有志連合への参加を重ねて求めた。

 オバマ大統領「我々は単独で行動しない。この取り組みに加わるよう、世界に対し求めたい」

 アメリカの動きを止めるような強い反対論は上がらず、オバマ大統領はイスラム国への対応をめぐる国際的な支持を取りあえず取り付けた格好。