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NATO新事務総長にノルウェー前首相就任

2014年10月2日 3:06

 NATO(=北大西洋条約機構)の新しい事務総長にノルウェーのストルテンベルグ前首相が就任し、対処が必要な問題として、ウクライナ情勢とイスラム過激派組織の「イスラム国」を挙げた。

 ストルテンベルグ事務総長は1日に就任し、記者会見を行った。ウクライナ情勢については、政府と親ロシア派による停戦を評価しつつも、親ロシア派の後ろ盾であるロシアは「依然として国際法を侵している」と非難した。そして「NATOはロシアとの争いを求めないが妥協はできない」と強調。「NATOは強くなくてはならない。強いNATOこそがロシアと建設的な関係を結べる」と主張した。

 一方、シリアやイラクで勢力を拡大している「イスラム国」対策については、イラク政府の要請があれば軍の強化に協力する用意があると改めて述べた。

 ストルテンベルグ事務総長は近く、ウクライナや、シリア・イラクとそれぞれ国境を接する加盟国のポーランドとトルコを訪問するという。