中村教授「研究者もベンチャー立ち上げを」
今年のノーベル物理学賞に選ばれたカリフォルニア大学の中村修二教授は8日、アメリカ・シリコンバレーで自身が立ち上げたベンチャー企業を訪れ、「研究者も新しい企業を立ち上げていくべきだ」と訴えた。
このベンチャー企業は中村教授らが6年前に創業したもので、教授が開発した技術を使い、高い品質のLED照明を製造・販売している。
中村教授「ベンチャーをやれば、最先端のLEDなどを扱う会社をやると、最先端の技術を教授が学べて、それを学生に教えることができる。日本の大学の先生は、過去の歴史を教えている。過去の産物を」
中村教授は「大学の教授がベンチャー企業を立ち上げることで、生きた最新の情報を学生に伝えることができる」と、その重要性を訴えた。この企業では中村教授のアドバイスの下、より太陽光に近い色合いが出るLED照明を開発・販売していて、日本の百貨店などでもすでに導入されているという。