×

香港 強制排除で45人拘束、デモ隊は反発

2014年10月15日 17:46

 民主的な選挙を求めるデモが続く香港で15日未明、一部の道路で、警察による強制排除が行われ、45人が拘束された。

 強制排除が行われたのは香港政府周辺の幹線道路で、一部のデモ隊が14日夜、ブロックなどで新たに占拠を拡大した場所。警察幹部は強制排除について、「デモ隊の一部が強硬に抵抗したので最低限の実力行使を行った」と説明。スプレーや盾を使用し、男女45人を拘束したという。

 これに対しデモ隊側は、「政府は民主的な選挙制度の要求にこたえるべきで、暴力で回答するべきではない」と反発している。一方、これまでデモ隊が拠点としていた道路については、強制排除は行われていない。

 こうした中、中国共産党の機関紙「人民日報」は15日の論評で、「中央が信任した香港行政長官の失脚を企て、“革命”を演じようとしている」などと学生らを強く非難した。その上で「安定は幸福で動乱は災い」などと1989年の天安門事件の際に用いた“動乱”という強い言葉を使い、譲歩しない姿勢を示した。