米軍、クルド人部隊に武器投下 シリア北部
アメリカ軍は、シリアとトルコの国境の町でイスラム過激派「イスラム国」と戦闘を続けているクルド人部隊を支援するため、武器などを初めて空中から投下した。
武器の投下が行われたのは、トルコ国境に近いアインアルアラブ。アメリカ軍のC130輸送機3機が19日夜、イラクのクルド自治政府から提供された武器、弾薬、それに医薬品を投下した。アインアルアラブはシリア北部の要衝で、アメリカ軍はこれまでに140回近く空爆を行ったが、この数日間でイスラム国がこの地域での戦闘能力を高めており、空中投下はこれに対抗する措置だと説明している。
アメリカ軍は「現地の情勢はまだ流動的で、アインアルアラブがイスラム国に奪還されるおそれはまだある」としており、今後も重点的に空爆を行っていく方針。