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一番嬉しいのは「ウクライナを知ってもらえること」 同僚に語る…ニュースでは分からない“リアル”②

2024年3月23日 16:04
一番嬉しいのは「ウクライナを知ってもらえること」 同僚に語る…ニュースでは分からない“リアル”②
「一番ハッピーなのは、今日、みんなが集まってくれたことです。(ウクライナのことについて)あまり話すチャンスがないから、今日集まって話をできるのはすごくありがたいです」

23歳のウクライナ人女性、メルニク・ヴィクトリアさん。リビウの大学で日本語を専攻したヴィクトリアさんは、支援団体の助けで戦禍を逃れ、約1年半前に来日。今は日本テレビで翻訳に携わる。

ロシアによる軍事侵攻から2年。今のウクライナ人の本当の気持ちは、ニュースだけでは分からない―――。そんなヴィクトリアさんの思いを受け、職場の同僚でもある日本人の大学生7人が集まった。

■“黄色と青のコンビ”…東京五輪で「明るい印象」

「国旗が“黄色と青のコンビ”じゃないですか。すごく可愛いと思って。すごく明るい印象がありました」

名古屋佳那さんは、ボランティアで参加した東京オリンピックの会場でウクライナ選手団を間近にした時の感想をそう述べた。

大学3年生の筑波悠一郎さんも、同級生のウクライナ人について「非常に明るい子」と、大きく頷き、名古屋さんが抱いたウクライナへの印象に同意を示す。

ヴィクトリアさんは、「嬉しい」と満面の笑みを見せた。そして名古屋さんの「日本に住んでいる私たちに何ができるか、どこまでのレベルをしてもらえたら嬉しいですか」という質問にこう答えた。

「一般的な日本人がどう貢献できるかということですね。ウクライナのことについてもっと知ってもらえたら、ウクライナ人はみんな、嬉しくなります」

「ウクライナ人にとって今一番嬉しいことは、海外に出た時、その海外で外国人から『ああ、ウクライナについて、これを知っている』『あれが好きで、可愛いと思う』と言われることです。すごく嬉しくなるし、すごく大事だと思います」

■「ウクライナ出身」どこまで明かしているのか

避難民の留学生の支援活動をしている齋藤凜花さんは、「ヴィクトリアさんがウクライナ出身であることを色んな人に明かしているのか、ウクライナのことを親しい人にだけ話しているのか」が気になったという。

避難民として特別扱いされたくないという留学生もいれば、あえて避難民として扱われることでウクライナについて知ってもらえるきっかけになると考える留学生もいたからだ。

「興味があったら、友達になりたかったら私はちゃんと伝えます。『私はウクライナ人です』と。その人が何か質問を聞いてきたら、私は答えます。その人とどのくらい近いかも大事ですね。例えば、あんまり近くない友達だったら、もしかしたら今の状態でそんなに悲しいことを話す必要はないと思います」

その理由についてヴィクトリアさんは言葉を続ける。

「私にとって同情や遠慮は全然いりません。それは、1人の人間として私と向き合ってくれているということです。それが最高だと思います」

*対談は日本語で行われました。発言はなるべく本人の言葉を生かしながら、一部修正を加えています。

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